結婚しても出産しても自分の可能性はたくさんある−1
結婚しても出産しても今まで通りの仕事に復帰される人がとても多いですが、それが叶わず、キャリアを模索して新しい道に進む人も多いと思います。
私も後者の1人で、今に到るまで悩んで苦しんできました。
嫌な思いもしてきました。
会社に戻るつもりでいたのに、いろんな条件が重なってそれがダメになってしまったので、家計のこと、今までのキャリア(そんな大したことはないけれど)これからの事、と不安ばかりでした。
最終的に仕事は退職することになりました。
保育園が見つかった、実家で預かってもらうことができたという人と比べては落ち込む日々が続きました。
というか、人生の大きな抽選会に外れてしまったと思ってました。
しかし、今思えば試行錯誤を繰り返し、人とのご縁や本との出会いが今の私に繋がっていると思います。
細くても諦めないでコツコツ続けると思ってなかった可能性がひらけてくるという事も経験しています。
大まかにここに至るまでの過去を綴って見ました。
出産しても仕事は続けたい!!
会社員としての仕事はとてもやりがいあって、楽しかったので、出産しても会社に戻るつもりでいました。
1年の育児休暇をいただき、毎日子育てに忙しくしていたのですが、復帰まで数ヶ月となったあたりで保育園のことも考えなきゃならないなと思って、家の近くの保育園へ話を聞きにいきました。
たまたまタイミングが悪かったのか、廊下で対応してくださった先生はとても忙しそうで、話をしていてもそわそわした感じ。
(忙しいのはわかるけど、なんか印象悪いなあ〜)私の心の声。
矢継ぎ早に言いたいことだけ言われて、追い返された感満載で、なんとも後味の悪い訪問となったのは今でも覚えているくらい。
「詳しいことは市役所に行って。」
今でもそれしか頭に残ってません。
本当に公平に決められてるのかわからない市役所の判断
今となっては子供は幼稚園に入れたので保育園に入るためのシステムはわかりませんが、第3希望まで保育園を書いて、どんな仕事をしているのか?正社員なのかパートなのか?勤務状況はどうなのか?などの資料を提出し、それを市役所の人が判断して振り分けられるそうです。
本当に公正に決められてるのかどうか疑わしい部分もありますが、職場や実家とは離れたところや、姉妹なのに違う保育園になったりするそうです。
そんな情報を聞くと都会だけの話ではないんだなという現実を突きつけられた気がしました。
希望の場所に入れなかったら仕事復帰の段取りも狂ってきますよね。
通勤時間にも関わってくるので何としても希望の保育園に入れたいと思うのが普通です。
早生まれという事もあって2月復帰は難しいなとここですでに挫折感を味わいました。
仕事の関係によって入れるかどうかわからない、先が見えない受験生のような感覚。
噂では公務員関連の人の方が優位になると聞いています。
会社も1年までしか認めれくれない
じゃあ会社の方で育休を伸ばすことができないのか聞いてみよう!
我ながら名案だ!と思ってネットで育休についてしらべてみると、法律上では止むを得ない時は一年半を認める、とかいうのを見つけたので会社の事務に問い合わせてみました。
しかし。。。。
法律上はそうなのかもしれないけど、会社としては1年です。
親の介護が必要とか、自分が病気をしたとかの事情がある時以外の延長は認めてない。
子供の預け先確保するだけでこんな大変な思いするのかと思うと、のちに話題となった「保育園落ちた、日本死ね」の気持ちがものすごくわかります。
ついに保育園の呪縛から解き放たれた
本当はもっと必死になればなんとか保育園が確保できて元の会社にも復帰できたかもしれません。
しかし、初めての保育園訪問での対応や数少ない、同じくらいの子供をもつお母さんネットワーク情報から得た話で
どんどん気持ちがさめて行きました。
そこまで必死になる必要があるんだろうか?
しばらく子育てに専念してもいいんじゃないか?
落ち着いた頃に再就職先を探してもなんとかなるだろう。
日に日にこんな思いが出てきて保育園探しに関してもそこまでの熱量がなくなっていきました。
また名案が浮かぶ
逆にこちらから会社に家でできる仕事はないか問い合わせてみよう!
こんな方法があったか!と自分で褒めたくなる名案だと思いました。
ECサイト運営の仕事をしていたので、会社さえOKが出たらなんとかできるかもしれない!
思い立ったら動かずにはいられなくて今度は直属の上司に聞いてみたところ、
「わかった、じゃあ社長と事務の方にも聞いてみるよ」
という、案外あっさりとした返事がかえってきました。
その上司が掛け合ってくれたおかげで、外注という形で仕事を請け負う契約が成立しました。
仕事の流れややり方は会社にいた時と同じで、ネット環境さえあれば仕事場を選ばないという、ノマドのはしりみたいな事をして収入を得る事なりました。
今のように働き方改革とかうるさく言われていた時代ではないので、理解のある会社に感謝です。
解約という予想しなかった事態になる
子供が寝ている間や、実家の都合がいい時、たまに一時保育を利用しながら忙しくも充実した毎日を送っていました。
でも子供の世話をしながら決まった納期で仕事をする事は時間との戦いでもありました。
完璧まで行かなくても最低限の家事をやり、子供のお世話をしながらなので、当然自分も休憩したいな、昼寝したいな、という気持ちにもなります。
でも納期があるし、今やっておかないと子供が熱出したり、病院に行く事になると間に合わない、という危機感もあってさほどのんびりした事もないです。
信用されて仕事をもらっているわけだし、やる事はやらなきゃいけない、そんな思いで必死に仕事をこなしていました。
2人目を妊娠し、出産して半年過ぎた頃にまた会社に仕事の問い合わせをしました。(2人目出産後はしばらくおやすみもらってました)
しかし・・・・
新しく人を雇ってので、今のところ間に合っているとの事で解約の方向に向かって行ってしまったのです。
私じゃなくても代わりはいる、、、、、。
雇用されてたわけじゃないし、契約なんだから切られても仕方ないな。
と、自分に言い聞かせててもまた仕事ができると思っていた分、どうも気持ち整理がつかない。会社がそういう判断をしたんだから受け入れるしかない。
その後も2人の面倒を見ながらもいつかスムーズに再就職できるようにするため、経験と知識をつまなくてはならない、と焦っていました。
育児を通して知り合ったママたちが次々に育休を得て会社復帰していくのを見送ると本当に置いてけぼりになった気分でした。
ようやく見つけた在宅OKの仕事
求人雑誌やスマホのサイトを眺める日々。
どのくらい日にちがたったか覚えてないですが、在宅OKの仕事を見つけられました。
毎週発行されるフリーの求人冊子の原稿を作る仕事です。
この仕事に出会うために契約解除になったのかもしれない!と思うくらい嬉しくてワクワクしました。
子供を一時保育に預けて面接にいくと、最近会社を立ち上げたばかりだという小さな事務所で、代表が1人できりもりしていました。
営業に出ている間、事務所の電話番や原稿作成をしてくれる人を探していて、まさに子育て中の主婦が短時間の間だけでもきてくれてたら助かるんだと言っていました。
上の子は幼稚園に入園したばかりでしたが、下の子はまだ乳幼児。
状況を話して家で原稿をまとめる仕事にできないかと相談してみたところ、それでもいいと許可してくださいました。
毎週発行されるものなので納期厳守、毎回レイアウトが違うものを作らなくてはならず、スピード感とセンスが問われるような内容でプレッシャーもかかりました。
「数をこなしていけば自分のパターンが出来上がると思うのでそれまではちょっと大変かもしれませんが、、、、」と言われたけれど、数さえこなせばきっといつかは!
そんな期待しかない状態で、早速ですが、と仕事をもらって帰ってきました。
予想もしない家族の体調不良
今まで風邪もひかず、元気に幼稚園に行っていたのに、仕事をもらってきたその日の夕方から様子がおかしかったです。
夕飯も食べず、なんとなく元気がないなーと。嫌な予感がして熱を測ると、やっぱりね!
そのまま病院に行くと胃腸炎だと言われました。
翌日は幼稚園を休ませなかくてはならないう状況になってしまいました。しかもこの日から連続で嘔吐が始まり私も初めてのことで何をどうしたらいいのか。
とにかくいつくるかわからない嘔吐にバケツを用意したりビニール袋を準備したり、汚れたシーツや服を洗濯したりと
下の子のご飯をあげる事も忘れるくらい、上の子のお世話に明け暮れていました。
頭のすみでは仕事の納期が常にあったのですが、時間に余裕もなく、迷惑がかからないうちに仕事を断る事にしました。
本当に心苦しかったです。
やります、と張り切って受けてきたのに翌日には家庭の事情で断らなくてはならい。
「わかりました、お大事に。また連絡しますね」
これが最後の連絡となりました。
仕事の断りを入れた段階で、きっとこの会社とはさよならになるだろうな、ということは感じていたのでわかっていたことですが。
がっかりでした。
すごいタイミングで体調不良が重なったもんだと思いました。
外で働いていても、家で仕事するにしても子育てしながら仕事するってこういうことなんだと厳しい現実を体験しました。
縁も実力のうちと割り切ってその後も地道に自分なりに求人を探し続けて行きました。
在宅OKと言いつつ、そういう体制が整ってないのが実情で最終的には事務所で作業できないか、とか
在宅では作業の全容が見えないので、時給はこれだけしか出せません、と850円の提示をされたり。
正直850円では終われない複雑な仕事含まれていました。
当面はそれでもよかったのですが、光熱費とか個人のパソコンやソフトの使用料とかはどうなるの?っていう点でモヤモヤ感が出てきてやる気もなくなってお断りしました。
ようやく働き方改革と言われて全国的に在宅仕事も認められてきましたが、5年、6年前はまだ都会だけの話で富山なんて閉鎖的でした。
在宅OKと求人に書けば人がくる、という感覚でしかないんですね。
求人情報を使っての仕事探しに疲れてきたのもあって、勉強もかねて自分でショップを運営してみよう、と思って今に至ります。
最後に
過去数年は何をやっても失敗の連続、求人で見つけた仕事は全く長続きしない。
何やってるんだろう?と自己嫌悪になった事もありますし、このままいろんなことを諦めた、つまらない人生になっていくんだろうか?と思っていました。
小さくても自分で行動し、働きかけたことで短くても少なくても仕事はもらえてきました。
今思えば、不思議と収入も途絶えず、細々といろんなところから入ってきました。(少ないですよ)
それを踏まえると決して無駄なことではなく、そこで出会った人から教えてもらったことや、その会社の仕事を
通して学んだことが土台となって今の私が出来上がっているんだと思います。
些細なことだとしてもちょっとでも興味あることには動いてみてください。(^ー^)
すぐにはわからなくても後々、何かと繋がっている可能性は大いにあります!
これから結婚される方、ママになられる方の励みになると嬉しいです。
失敗談はいくつもあるのでまたいつかご紹介しますね(ーー;)ではでは。
ウェルカムボードやブライダルアイテム制作|ブライダルワークス Photoria(フォトリア)
ブライダルワークス Photoriaでは富山市を拠点に活動するデザイナーyucoが、ブライダル関係の仕事と紙面デザインの仕事の経験を生かし、ウェルカムボード・プロフィールパンフレット・ブライダル新聞など、ウェディングのペーパーアイテムを中心に、ECサイトのバナー制作、商品登録作業まで、幅広いデザイン制作を行っています。
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